見つかっちゃったw

保育は20年後の日本を創る仕事。
Toggle

お知らせ

第3回 ほいく男子会スタートアップ ミーティング レポート

8月30日(水)13:30~15:00、≪第3回 ほいく男子会スタートアップ ミーティング≫をキャリアフィールド株式会社(東京都渋谷区)のセミナールームにて開催しました。

当日は、16名の男性保育者にお集まりいただき、“男性保育者の活躍”に向けた現場レベルでの課題や対策、要望等を話し合っていただきました。

 

4大障壁は、本当に障壁になっているのか?

第1回、第2回と、経営者や園長にお集まりいただき話し合っていただいた際に出た4大障壁は、“1.賃金” “2.設備” “3.保護者の理解” “4.同僚の理解”でした。

その上で、実際に現場で感じていることを、意見として出していただきました。

 Q.設備面での「働きにくさ」は、コミュニケーションで解決できる?

約半数の園が、「更衣室などは男女で分かれている」と答えてくれましたが、そうでない園では
「着替えスペースが狭い」
「臨時の男性用着替えスペースが、来客者の目につくところにあるため、使いづらい」
「更衣室を交代で使っているが、なかなか空かないことがあり、困ることもある」
「トイレでに入ったら必ず便座を元に戻しておくなどの気は使っている」
等の意見が出ました。

これに対しては、
「まずは、困っていることをきちんと言語化して職員同士で共有する」
「利用の時間をきっちり決める」
など、コミュニケーションによって改善していくことができるのでは?という結論が出ました。

設備面での課題は、工夫やコミュニケーションによって緩和される部分も大きいようです。

Q.保護者に理解してもらうために、必要だと感じることは?

「同僚からの理解が得られない」という意見は、今回の参加者からは出ませんでした。

「法人としても男性活躍を推進しているので、特に同僚との関係で障壁を感じたことはない」
「保育士という職種柄、ジェンダーへの理解がある職員が多い」
という側面があるようです。

 

一方、“保護者の理解”という点では、各園それぞれの工夫をしているようです。

「保育室内に監視カメラを設置した」
「全保護者に、書面で方針をまとめて配布した」

等の意見が出ました。
総じて、
・園としての方向性を明確にする
・保護者に理解してもらえるよう、丁寧に対話・説明する
・問題がおきないように努力していることを明示する
等の対策を、園全体で行っていくことが重要なようです。

男性だけでなく、職員間の交流の機会がカギ

Q.男性保育士同士の交流の機会はありますか?

今回参加者の半数以上は、同じ法人内に男性保育者仲間がいるとのこと。

「オフィシャルじゃないものも含め、頻繁に食事会をしている」
「男性だけで集まってバンド活動を行い、内外に発表している」
「男性が入社するたびに男性だけの食事会が開かれる」

など、各法人様々な取り組みを行っているようです。

しかし一方で、法人内で唯一の男性という参加者も。
このミーティングをきっかけに、食事会を開くということで盛り上がっていました。

また、
「男女関わらず、クラブ活動を行っている」
という意見もいました。
法人が補助を出して、バーベキューやスポーツなどを行っているようです。

男性だけで集まるのもいい機会ではありますが、性別を超えた職員間のコミュニケーションを円滑にするためには有効な取り組みではないでしょうか。

現場・キャリアアップ・第3の選択肢も?

Q.自身のキャリアアップについて、どうお考えですか?

職種柄、役職が上がらないと賃金も上がりにくい現状があり、法人側も「男性保育士には管理職を目指してほしい」という想いを持っていることも多いですが、職員レベルではどう感じているのでしょうか?

質問したところ、16名中12名は管理職を目指しているとのこと。

その理由としては、

「やはり収入をより上げていくためには上を目指さないといけないと感じている」

「理想の保育があり、それを実現したい」

「今の園をより良くしたいと感じている。そのためにはいずれ自分が園長になることも視野に入れている」

等が上がりました。

 

残りの4名については、

「管理職を目指してほしいという法人の想いも理解しているが、現場が好きで離れたくない気持ちがあり、迷っている」

といった、保育士の実務を離れたくないという意見が大半を占めました。

また、「園長は、マネジメントや書類作成、行政との折衝など職務の範囲が広く、自分に園長業務ができるのかが不安」といった意見もありました。

その上で、“第三の選択肢”を模索する参加者も。

保育アドバイザーなど園にとらわれない働き方や、園で働きながら保育の専門性を活かす副業(養成校の講師など)も選択肢には含まれてくるようです。

保育のスペシャリストとして、保育士の活躍の場は今後より広がってくるでしょう。

そのためには、男女関わらずよりスキルアップを目指す必要があると同時に、より働き方の選択肢は増えてくるのではないでしょうか。

Q.保育士の賃金は本当に安いのか?

今回の参加者の約半数は、既婚者。賃金については、「上がってきている」という認識を持っている参加者が多いようでした。
しかし、それでも「努力が報われづらい」環境であることが指摘され、「いずれは政治家になることも考えている。保育士・子ども・保護者、いずれにとってもより良い形にできるのではと感じることがある」と言う参加者もいました。

また、次年度より計画されているキャリアパス制度への期待の声も上がりましたが、その細かい内容については、現場の認識とずれている部分が大きいことも同時に指摘がありました。

今後、「ほいく男子会」として取り組んでいきたいこと

会の最後に、参加者に質問したのは、「ほいく男子会に今後期待すること」。

・今回のような交流会

・男性保育者向けの研修

・各園の見学会

・交換体験保育

などが挙がりました。

他にも「こんなことやってほしい!」というご意見があれば、お問い合わせフォームまたはTwitterFacebookから、ご意見をお寄せください。

また、交流会のご予定などがあれば、SNSでシェアさせていただきますので、ぜひご連絡ください。

スタートアップミーティング参加者一覧(法人50音順・敬称略)

 

Return Top
Warning: getimagesize(/home/users/1/cucuri/web/hoiku-10up.com/wp-content/themes/dp-graphie/img/json-ld/nologo.png): failed to open stream: No such file or directory in /home/users/1/cucuri/web/hoiku-10up.com/wp-content/themes/dp-graphie/functions.php on line 990